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ゲスト: 竹松農園 竹松 有機さん 【COMI×TEN by ザクロ屋】

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毎週火曜日
11:00~11:25 ON AIRのコミュニティラジオ天神 <COMI×TEN>  FM77.7MHz では、毎回、素敵なゲストをお招きし、ナチュラルでオーガニックな食&ライフスタイルの提案と内側からキレイになれる美や健康などさまざまな情報を番組の中でご紹介しています♪♪

2018年6月17日(火) 放送のCOMI×TEN (コミてん) には、 竹松農園の竹松 有機さんと九州大学 "創食倶楽部”フロントマン 竹内 太郎さんをゲストにお招きして「有機農法」についてお話していただきました。

有機農法って?!

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野菜を選ぶ時、『無農薬栽培』『有機栽培』『特別栽培』『自然栽培』『オーガニック栽培』など様々な表示があって悩むことはありませんか?
”無農薬" や "有機”  また "オーガニック" と書いているものは、「体に良さそう」というイメージを抱いている方も多いと思いますが、実際にはそれぞれの違いはいったい何なのでしょうか?

無農薬栽培

『無農薬栽培』とは、"除草剤" や "農薬" を使わずに作物を育てる栽培方法のことです。
"農薬” には、化学的に作られた「化学農薬」と、木酢液やお酢などを利用した 「無農薬農薬」 と言われる方法がありますが、無農薬栽培の場合は、いずれも使わず作物に虫がついた場合は、1つ1つ手で取り除くやり方で行うのだそうです。無農薬栽培は、すごく手間がかかる!と言われるのは、そういう理由もあるのかもしれません。
農薬は一切使用しないで栽培するため雑草の除草、害虫に対する対策をしっかり行っておかないと収穫に大きな影響を与えるため、手間もかかり大変な栽培方法と言えます。

『無農薬栽培』の場合、 "農薬”は使っていないけれども、「化学肥料」や発酵肥料と呼ばれる「有機質肥料」や家畜の糞などを使った「堆肥」は使っているケースもあるようです。

有機栽培

『有機栽培』とは、生命力を有する "生物由来" のものだけを使った農法で、化学処理された"肥料" や "農薬" を使わずに作物を育てる栽培方法のことです。
「有機」認証を受けるには、農林水産省によって定められた規格を満たしている必要があるのですが...
①化学処理した肥料や農薬、農業資材を使っていないこと
②遺伝子組み換えした品種でない種子・苗を使用すること
③周辺から化学処理した肥料や農薬、農業資材が流入しないように処置して3年以上経過している
放射線照射を行わないこと
⑤病害虫の防除手法は、農薬を使用せず、地域の生態系や環境に配慮して行うこと
など様々な条件があるだけでなく、栽培技術以外にもコストや手間がかかります。認証機関に提出する報告書以外にも毎年更新する必要のある認証の審査費用や、有機JASマークのシール代・パッケージ代などもすべて生産者の負担で、農薬を使用しない分、大きな病虫害などが起きれば収穫が大幅に減ってしまう可能性もあり経営リスクのも伴います。
そのため、あえて有機JAS認証を取得しなかったり、一度取得しても更新しない生産者が多くいるのが現状です。

特別栽培

『特別栽培』とは、農産物を生産するときに使用される "農薬"の使用回数がその地域の同時期に慣行的に行われている使用回数の5割以下、また "化学肥料" の窒素成分量が栽培地が属する地域の5割以下である栽培方法のことです。
特別栽培の場合、草取りや病害虫退治などの手間がかかるため生産者にとっては大変なことも多く、薬を減らすことで生産コストが減るリスクもあります。また草取りにかかる人件費などもコストが跳ね上がる問題などを抱えているようです。

自然栽培

『自然栽培』とは、肥料・農薬を一切使用せず、"自然界" の法則に添って、大自然の潜在能力を田畑に発揮しながら、自然から学び、自然を尊びながら、大自然の法則を田畑に応用するという栽培方法です。
肥料や農薬に頼ることなく、植物の本来の生き方に向き合いながら、農家は膨大な年月を費やして、土づくりからタネづくりまで行います。
肥料・農薬には頼らず、土が本来持っている植物を育む力を重視、尊重し、植物と土の本来持つ力を最大限に引き出す農業です。自然の持っているリズムに順応しながら、人と人、人と自然、人と大地のつながり、生かされている意味、いのちの本質につながる広がりと深さがこの農業にはあると言われています。

オーガニック栽培

『オーガニック栽培』とは、有機と同じ意味で、化学農薬や化学肥料に頼らず、太陽・水・土地・そこに生物など自然の恵みを生かした栽培方法のことです。
「オーガニック=無農薬」という認識を持っている方も多いのですが、有機認定される栽培方法の中で農薬の使用自体は認められており、同じ働きをする農薬でも、天然原料によるものはOK!で化学合成されたものはNG!という考え方です。微生物を有効成分とする殺菌剤など、「有機」表示のできる農薬などは指定されているため完全無農薬ではないということです。

なぜ有機農法にこだわるのか?

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さまざまな栽培方法がある中、農薬や化学肥料、除草剤を使えば、もっと楽に早く、しかも形のいい野菜が作れるにも関わらず、竹松農園の竹松 有機さんはなぜそこまで手間ひまをかけて「有機農法」にこだわるのでしょうか?
竹松 有機さんのお話によると「有機栽培」で作った野菜たちは、土の力、自然の力を最大限に理解して作るため、急激に成長させるのではなく、じっくりゆっくりと育てていくため香りや味がとても強く、他のどんな栽培方法よりも健康で美味しい野菜ができるのだそうです。
 

「有機農法」で一番大変なこと...

農薬や化学肥料、除草剤を使わない「有機農法」を行なう上で最も大変なことは、いったい何なのでしょうか?
竹松農園の竹松 有機さんのお話にもあったように、「有機栽培」を行なう上で一番時間と労力がかかって大変な部分は、”除草” の部分なのだそうです。
しかし、竹松 有機さんがその手間ひまを惜しんでも "除草剤” を使わない理由が根底にはありました。

"除草剤" を使うと何が問題?!

”除草剤” を使えば、簡単に草を枯らすことはできるにも関わらず、なぜ? "除草剤" を使わないのか?
竹松 有機さんが言われていたのは、自然や水を考えた場合、"除草剤” をかけて草を根まで枯らしてしまうと土をつなぎ止めているものまでなくなってしまうことが問題なのだということでした。つまり、山の中で木をすべて伐採したのと同じ状況が土の中でも起こってしまうそうです。
なぜ土をつなぎとめている草の根っこまで枯れてしまうと問題なのか? それは最近、頻発に起こっているゲリラ豪雨のような雨が降った時に、土をつなぎとめているものがない場合、大切に育てた畑の土がすべて流れてなくなってしまうだけでなく、除草剤や肥料として使ったものまですべて "川" に流れてしまい、"川" を汚してしまうこと。そしてその先にある "海" まで汚してしまうことが問題なのだと竹松 有機さんはお話をされていました。
農家としての視点だけではなく、環境問題まで含めたもっと大きな視野で物事を捉え、たとえ時間と労力がかかってもできるだけ除草剤は使わずに農作物を栽培したいとのことでした。
  

"" と違って"" には 「あぜ」 がない

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私たちはいろいろな物事や出来事をどうしても一部分のみを取り上げて見てしまいがちですが、九州大学 創食倶楽部の活動の1つである対談企画 「おいしいはなし」の中で、"畑” と違って "海” には「あぜ」がない!というお話が、鹿児島の出水市で "無酸処理のり養殖" をしている島中良夫・さとよ夫妻のお言葉にありました。
畑には「あぜ」があり、自分で囲いを作った中で、自分の理想とする思い通りのやり方で農作物を栽培することができるのに対して、海で海産物を生産している生産者にとっては「あぜ」のような "囲い" が作れないため、海に流れてきたものをそのまま受け止めるしかない!という 島中良夫・さとよ夫妻の言葉には非常に重みがあり、農作物を作る生産者だけでなく、消費者である私たちに対しても「自然界」はすベてつながっている!ということを再認識させられた気がしました。

生産者と生産者をつなぐ九州大学「創食倶楽部」 

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世界的な課題とも言える大量の廃棄物。農作物も同様、規格外で形が悪かったり、虫に食べられていたり、水々しさが失われて干からびてしまっていたり、お店で販売されることもなければ、食べられることもない運命にある廃棄野菜の量は、なんと世界で13億トン(年間)にものぼるのだそうです。
今回、九州大学「創食倶楽部」のフロントマン 竹内 太郎くんが取り組んだのが、有機農法でアスパラガスの栽培をしている竹松農園から出る廃棄物になっているアスパラガスの葉っぱと茎の利用方法でした。

Flower TeaCafe が商品化に成功!

竹松農園の竹松 有機さんのお話によると、5月〜6月にかけてアスパラガスの葉っぱを剪定をするそうなのですが、その時に出るアスパラガスの "葉の部分" と、アスパラガスを出荷する際、長さを切り揃えるために切り落としてしまった "茎の部分" がどうしても廃棄処分の対象になってしまうそうです。
今回は、Flower Tea + Cafe のアスパラパラダイス事業部代表の有持 要さんのお力を借りて、捨てられる運命にあったアスパラガスの "葉っぱの部分" は「アスパ
ラティー」として、アスパラガスの "茎の部分" は「アスパラポリポリ」というスナックとして商品化されました。

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「雪文」×「竹中農園」のアスパラアイス

竹松農園の竹松 有機さんがずっと作りたかったアスパラガスを使ったアイスクリーム。
竹松 有機さんから相談を受けた九州大学「創食倶楽部」のフロントマン竹内 太郎くんが、素材の味を最大限に生かしてくれる北九州のアイスクリーム屋「雪文」さんに話を持ちかけたことによって商品化された「アスパラアイス」。
竹松農園で有機栽培されたアスパラガスを贅沢に使った「アスパラアイス」は、アスパラガスの味がしっかりと出て、濃厚なだけでなく、キレイなグリーンの色が見た目も爽やかでとってもヘルシー!
野菜嫌いなお子様でもパクパクと食べてしまうぐらいクリーミーでとっても美味しいアイスクリームになりました。

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「和菓子このわ」×「竹松農園」の和菓子

九州大学「創食倶楽部」対談企画の "おいしいはなし" のおやつとして振る舞われた「和菓子このわ」×「竹松農園」のコラボで生まれた "アスパラガスの砂糖漬け"。
もともと野菜の砂糖漬けは、江戸時代に長期保存を目的に考えられた和菓子で、野菜の種類によってはもちろん、同じ野菜でも "水分量" や "季節" によっても、味を浸透させるという工程で微妙な調整が必要と言われており、職人の感覚がその美味しさを左右するとも言われています。
九州大学「創食倶楽部」の粋なはからいによって生まれた「和菓子このわ」×「竹松農園」の和菓子は、季節の野菜としてアスパラガスを楽しむだけでなく、保存もできるお茶菓子の1つとしてたくさんの方の目と舌を楽しませてくれる素敵な企画として皆さんの心に深く刻まれたようでした。

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番組を聴き逃した!という方は、こちらのリンクから視聴できます。

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